札幌場外市場(札幌中央卸売市場場外市場)は約60の店舗が軒を連ね、北海道各地から集まった海産物・青果物を販売しており、観光地としても有名な場所。
お土産としてこれらの生鮮食品や加工品を買ったり、売場に併設する食堂で海鮮丼や寿司を食べる事ができる。
ちなみに「場外市場」という言葉は、大型の業者向けに開かれている中央卸売市場に隣接した一般消費者向け(小規模な飲食店なども含む)に商品を売る施設・商店街を指す事が多い。卸売市場に流通する新鮮な魚介類などを購入することができる。
築地場外市場なども、そういう意味で使われている。
まあ、そんな事はどうでもいい。
大事なのは、北海道の海の幸を楽しむために、朝から場外市場に行ってきたという事だ。
目次
札幌場外市場へのアクセス・駐車場
最寄りは地下鉄東西線・二十四軒駅(大通駅から10分ほど)。
そこから徒歩で10分ほど。
駅の5番出口から出ると近い。
市場内にある「北のグルメ亭」という店の看板が、駅内、路上、電柱にとあらゆるところに現れる。


ので、この看板の矢印に従えばたどり着ける。
どんだけ看板立てるんだよ、ってぐらいある。市場内でも幅をきかせてるんだろう。という事が行く前からわかる。
無料駐車場もあるので、車でも行ける。
場外市場到着。まずは歩いてみようぜ

二十四軒駅から行くと、まずは北のグルメ亭が現れる。
これが権力者の根城か。
そして、その向かい側に「場外市場」の看板が現れる。

こんな感じで、車道沿いに店が立ち並んでいる。

全体のマップはここから見れる。

とりあえずぶらぶら歩いてみよう。




店先には店の人が立っていて、ウニやいくらを試食しないか?と元気よく声をかけられる。
店内は加工品(味付けした貝やイカやたらこなど)の試食がけっこうたくさんあって、口をつけると高確率で話しかけられセールストークが展開される。
オシはけっこう強い。関西人・東南アジアに匹敵するレベル。よく言えば活気がある。
ウニの味付けなどは店によって違う。
加工品に関してはだいたいどこも似たようなラインナップだった(後述する佐藤水産は除く)
白い恋人などの菓子類を豊富に扱っている店もある。
卸売りセンターという路地裏みたいなエリアは穴場感があって好きだった。


食べ歩きみたいなのは意外とない

食べ歩きできるのは、毛蟹クリームコロッケと、カットメロンと、あとシュークリーム屋ぐらい。
その他、ほとんどは併設する食堂に入って、腰を据えて普通に食事するスタイル。

卸売りセンターエリアの「浜焼きセンター カキ小屋」は、店外から注文できて若干食べ歩き感がある。

が、貝類は立って食べるのは難しいので、結局は店外のテーブルで食べることになる。

帆立バターと、北海道産焼牡蠣2個を注文してみた。

帆立焼いてる途中で、貝の身を取り出して水道水でめちゃくちゃ洗ってたのが気になった。首を傾げていたような気も。
網に戻した後も、謎の液体を投入してたし。
それが本来の作り方なのか、事故なのか。
焼く前に洗うならまだしも、焼いてる途中に洗うものなのか?

バナーでこんがり炙ってくれたのはいいけど、ウロ(中腸腺)付きで出てきたな。写真右側の黒い部分。ウロには貝毒が蓄積するので食べない方が良いと言われている。

こちらは北海道産焼き牡蠣。帆立でああいうの見せられてしまうとバイアスがかかって正当な味の評価が難しくなってしまう。
まあ、普通に美味かったといえば美味かったけど。
しかし、よく考えてみると「北海道産だから地元産なんだな〜」と思いながらオーダーしたけど、北海道のどこ産だ?っていう話でもある。そういうのもできれば聞いた方がいいよな。
そもそもココは、3980円でガンガン焼き(カキを缶の中に豪快に入れ酒蒸しにする漁師特有の調理法)90分食べ放題というメニューがある。それはすごくお得なメニューだと思うけど、食べ放題の牡蠣を単品で頼むのもちょっと違うのかもな、とも思った。
鮮魚・青果と関係ない店も

市場の外れの方に行くと、ラーメン屋など店もある。

いい感じのカレー屋も。市場で働いてる人がよく行くのかもしれない。
普通に美味しそうだ。(ここまで来て食べようとは思わないが)
さらに少し離れた所にははま寿司もある。

かなり大胆な立地だと思うが、どういう立ち位置なのか。かなり気になるところだ。
Googleマップのレビューを見たところでは、場外市場の近くだからネタが良いというわけでもなく、休日でも極度に混むことはなくスムーズに入れる点がありがたがられているようだ。
買い物でおすすめの店
オリジナル商品が充実の佐藤水産

佐藤水産という店はすごくよかった。
店先にいる、巨大なカニとエビが目印だ。



他の多くの店が、昔から続く"The 市場"という雰囲気なのに対し、佐藤水産の店内はモダンで小綺麗な感じだ。

商品(特に加工品)も、他の店はどこも同じラインナップが多いのに対し、佐藤水産はオリジナルの商品で埋め尽くされている。

試食もかなり充実して、歩き回るだけで楽しい。実際に味を確かめてから購入できるのも嬉しい。


大泉洋おすすめ、らしい。

他の店のように、海産物・鮮魚も取り扱っている。

この巨大なタコの足は迫力あった。

他の店と違って店員が話しかけてくることもなく、ゆっくり買い物したい人にも向いている。
太っ腹に試食させてくれる「まつもと物産」

まつもと物産はかなり太っ腹に試食させてくれた。

メロン美味かったな。

店内でもウニを試食させてくれた。他の店はだいたい小指の爪ぐらいの量だが、ここはウニもかなり太っ腹に試食させてくれたし、美味かった。
味が保証されなきゃ高いお土産は買えないから、試食は大事だ。
意外と落ち着いて買い物できる北の漁場

北の漁場も、威勢のおっちゃんが「試食どう?」という感じで色々食べさせてくれるが、その後長く話しが続くことなくあっさりしているので買い物しやすい。
加工品のラインナップについては他と似たりよったり。

1号店から3号店まであり、割と大型資本のようだ。小樽にも店舗があるし。
資本力にひれ伏すなら北のグルメ亭

おすすめとはちょっと違うが、なんだかんだで場外市場のドンは北のグルメ亭のよう。
店に入るなり、太っ腹なクーポンを渡される。

場外市場に来たんなら、見て回ってみていいと思う。


場外市場でお土産をまとめ買いするのはアリ
市場内のどこかの店でカニなどの海産物を買えば、別の店で買った菓子類などのお土産とまとめて発送してくれる(店にもよると思うが)。
なので札幌観光がメインなら、ここでまとめてお土産を買うのは賢いやり方だ。
食事でおすすめの店
大漁寿し 若駒

「大漁寿し 若駒」という寿司屋は味も美味しいし、コスパもいい。
オススメは若駒丼。うに、イクラ、ホタテ、サーモンが入って税抜2000円。

ホタテなんかは醤油をかけず、ネタと酢飯だけで行けるほど素材の味が素晴らしかった。

ウニも美味かったなあ。
他店の、同様のネタを使った丼と比較しても、値段もリーズナブル。

若駒については、こちらに詳しく書いている。
▶︎【大漁寿し若駒・札幌場外市場】観光地の鮮魚料理を地元民価格で食らう
次行きたい店
定食めし屋
卸売りセンターエリアにある店。行きたかった店だが、この日は閉まっていた。

午前11時まで限定の海鮮四品丼が目玉。
いくら、ホタテ、カニ、サーモンがのって1100円の破格っぷり。800円でウニのトッピングもできる。
札幌 定食めし屋
海鮮四品丼(+雲丹)
塩ラーメン pic.twitter.com/cqWyjldw3j— me-ran (@meran87038342) August 5, 2018
ホタテのダシが効いた塩ラーメンも人気。
すし処 北の旬
2000円の海鮮丼は、各種鮮魚の刺身に、ウニ、イクラ、カニがのってかなりコスパ良好のよう。
無料の汁物(北海道郷土料理の三平汁、あら汁、カニ汁、などが日替わり)も付いているのも嬉しい。
海鮮丼!13種てんこ盛りッ!!!
@すし処 北の旬 #蝗活 pic.twitter.com/cP6TRvKTy7— こまり (@komari_socio) August 24, 2019
店がまつもと物産の隣にあるのも優良店である証か?
関係ないか。
さっぽろ朝市
さっぽろ朝市は、場外市場の近くにあるまた別の朝市。
場外市場が観光客をターゲットにしているのに対し、こちらは本当の地元民が買い物やご飯を食べに来る市場。
つまり、穴場。
僕の店があるさっぽろ朝市には寿司屋さんをはじめとする地元の飲食店も仕入れに来る。エビなども自分で目利きして1本単位で買えるからね。なのでスーパーよりワンランク以上良い食材を置いてます。ここ数年は組合の地味な宣伝のおかげで一般のお客さんも多く来てくれるようになった。#魚屋なっき pic.twitter.com/PiL3eWBxkX
— 船木弘法 魚屋なっき (@sakanano_funaki) April 5, 2019
場外市場からは徒歩7、8分ほど。駐車場もあるが、関係者しか停められないので注意。
丼兵衛やひかり寿司など、かなりコスパの高い店が揃っている。
さっぽろ朝市の海鮮丼店【丼兵衛】https://t.co/Df7X49YdAY
朝市内で朝からやってる海鮮丼のお店。朝市丼。ネタが新鮮で柔らかくてくさみがなくて甘くて美味しい。ウニの美味しさに感動する。甘めの醤油とよく合う。500円のバラチラシが有名だが早く売り切れること必至。次は朝イチで来よう pic.twitter.com/X9DAzDx5C5— MORIMORI (@MORIMOR17763185) March 31, 2019
さっぽろ青果館
さっぽろ朝市が海鮮系なのに対し、こちらは野菜や果物を売っている。
そしてここには、海鮮弁当が評判高い「兆」という店がある。
ワンコインでかなりコスパ高いとのこと。気になるな。
営業時間等
市場内の店は、早朝6時から17時まで営業しているが、 15時から徐々に閉まり始める。
札幌場外市場自体は、年中無休で営業しているが、各店舗で営業時間・休日は異なる。
しかし、店の人の話によるとお盆の時期などは漁は休みらしいので、その時期はなるべく避けた方が無難かもしれない。年末年始もおそらくそうなんじゃないだろうか。
場外市場、北海道の海の幸を楽しむにはなかなか良い場所だ。
まだまだ行きたい店もあるし、また札幌に来た際には行ってみたい。朝市で朝食を食いたいね。