日本キャンプ協会インストラクターの渡邉（@clumsy_camper）です。
キャンプの最大の欠点の1つは「出費が大きい」こと。
キャンプはとても素晴らしいアクティビティですので、お金が理由でキャンプに行けないというのはすごくもったいないです。
1人でも多くの人にキャンプの良さを知ってもらいたいので、キャンプの敷居を少しでも下げたい。
そこで今回は、“毎週キャンプに行ってるのに、毎月の奨学金の返済を滞納したことがない筆者”が、キャンプの費用を限界まで節約する方法を紹介します。
具体的には次の5つ、
- 無料/格安のキャンプ場を簡単に見つける方法
- ギアにかかる費用を賢く節約する方法
- 無料/格安での薪の入手法
- 食費をできるだけ節約する方法
- 食材・ギアを無料調達するアイディア
を紹介します。
目次
無料/格安でキャンプ場を利用して節約
千葉の稲ヶ崎キャンプ場（利用料・1サイト500円・2023年3月）
最大の出費の1つ、キャンプ場利用料。
これも工夫次第で無料〜格安で使う事ができます。
狙うのは県や市が運営するキャンプ場です。これら公営キャンプ場であれば、無料のキャンプ場や、1サイトあたり1000円未満の格安のキャンプ場も割とあります。
そのようなキャンプ場の探し方は2つあります。
- 検索エンジンで検索して探す
- 地図アプリで検索して探す（←おすすめ）
1の方法では、「◯◯（お住まいの都道府県や市町村） キャンプ場 公営（公共）」などのキーワードで検索して探します。Googleなどの検索エンジンや、「まっぷ」などのキャンプ場予約サイトで探すことができます。こちらは説明するまでもない定番の方法ですね。
本命は2の方法です。
①地図アプリで「キャンプ場」と検索して、自宅（あるいはキャンプをしたいエリア）の周辺のキャンプ場を表示させます。
②詳細情報やレビューを確認して使用料を調べます。慣れると、キャンプ場の名前を見れば公営かどうかある程度判断できるようになります（例えば「◯◯県民の森キャンプ場」などはかなり公営っぽいですよね）。公営のキャンプ場であれば、ほとんどが無料〜格安の価格設定になっています。
ただ公営のキャンプ場は夏だけしか営業していないなどの制約付きのところもあるのでよく確認してください。
公営キャンプ場を探すだけなら1の方法が簡単ですが、「自宅周辺で探したい」「行きたいエリアが決まっている」という状況だと、ピンポイントで条件に合うキャンプ場を探すのは意外と難しいことが多いです。
地図から探した方が、自宅からの距離感や、周辺の状況も掴みやすいので、私はこちらの方が探しやすいと感じています。
千葉の内浦山県民の森キャンプ場（利用料1サイト630円）
ただ、表示されたキャンプ場が公営かどうかは自分で1つずつ確認する必要があります。「公営キャンプ場」というキーワードで検索するとある程度絞り込めますが、現時点で精度は完璧ではなく公営ではないものも混じってきます。
どちらの方法も一長一短あるので、状況に応じて使い分けてください。
※公営のキャンプ場は設備やサービスが民間キャンプ場ほど手厚くないことも多いですので、そのあたりの下調べも忘れずに行ってください。
「100均」「ワークマン」などを最大限活用して節約
ダイソー製品だけで燻製できます。
ギアのコストも手痛い出費。しかしながら、丸腰でキャンプに出かけていいのはランボーかトム・ハンクス（『キャスト・アウェイ（2000年）』のときの）だけなので、私たちはギアの購入を避けて通れません。
ただコロナ禍で始まったキャンプブームにより、コスパのいいキャンプギアが増えてきました。
具体的には次のようなお店/メーカーが、低価格で質のいいキャンプギアを販売しています。
- ワークマン
- 100均（ダイソー、セリア、キャンドゥ、ワッツ、等）
- ホームセンター（カインズ、コメリ、DCM、ナフコ、等）
- キャプテン・スタッグ
- スリーコインズ
- soomloom
- セカンドストリート
- ロゴス
- ニトリ
- 無印良品
コスパの良いギアの情報は以下の記事が参考になります。
【関連記事】
▶︎コスパが良すぎるキャンプチェア。キャプテンスタッグのグラシア フィールド座椅子を徹底レビュー
▶︎プロが選んだホットサンドメーカー「Latuna」。キャンパーが求める機能が全部詰まったスゴいやつ
▶︎ワークマンで夏のアウトドアコーデ。キャンプ・釣り・バーベキューに最適な服装【メンズファッション寄り】
無料/格安で薪を手に入れて節約
薪を無料で手に入れる方法
以下の方法を紹介します。
- 薪無料のキャンプ場へ行く
- 役所から取り寄せる
- 樹木関連の業者に連絡
薪無料のキャンプ場へ行く
無料の薪が設置されているところや、場内の倒木を自由に使っていいところもあります。
キャンプ場内の木を薪として使う事を禁止しているキャンプ場もあるので注意してください。
薪無料のキャンプ場・例▼
役所から取り寄せる
公共工事で伐採した木をフリーでもらえることがあります。
- 国土交通省
- 土木課
- 河川組合
上記の団体に連絡してみたり、「薪 無料配布」などで検索することで、薪を無料で手に入れられる可能性はあります。
樹木関連の業者に連絡
- シルバー人材センター
- 山林や森の所有者
- 材木製材所
- 造園業者
- 庭師
- ジモティで薪引き取り手募集を探す
樹木を処理するのにも費用がかかるため、無料で薪を譲ってくれるケースもあります。丁寧な言葉使いでまずは問い合わせてみるのも手です。
さらに詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。
【詳細記事】
▶︎キャンプやストーブの薪。「無料配布」や「安く買う」ことで入手する方法
【関連記事】
もはや薪の調達をすっ飛ばして0円焚き火ができるキャンプギアもあります。
▶︎CANWAYのミニウッドストーブなら【0円焚き火】ができる。軽量、コンパクト、二次燃焼仕様でおすすめ
「食品の持参」をすすめる理由
食材はクーラーバッグで持参しよう。
食品を現地調達すると、コストの面で次の2つの欠点があります。
- 現地での買い物は量の調節が難しい
- 現地のスーパー・道の駅での買い物は高く付く可能性がある
例えば、キャンプ場最寄りのスーパーでは、買いたい魚や肉が大容量でしか並んでいなかった。こうなってしまうと、とくにソロキャンプでは困ってしまいます。冷蔵の問題もあるので、余ったものを持ち帰るのも困難です。
また、現地のお店が割高で、予想外の出費に見舞われることもあります。道の駅も野菜は安いことが多いですが、魚や肉はブランド化した畜産物や、その加工品しか売ってないこともザラで、高い出費を余儀なくされることもあります。
しかし、キャンプに行くからには、好きなものを好きなだけ食べたい。
つまり、キャンプを最大限に楽しみつつ節約もしたいなら、食品はよく知っている近所のスーパー、その中でもコスパの良い店で買います。
その土地の特産品などをどうしても食べたい場合は、やや少なめに持参し、数品だけ地産地消する方法があります。
また、食材のカットなどの前処理も自宅で終わらせるのが吉。キャンプ場でやるより自宅のキッチンの方が確実に勝手がいいので、キャンプ場での自由時間が増えます。
その意味でも、やはり食材は事前に買っておくことがオススメです。
食材・資材を現地調達するアイディア
山菜（わらび）
最後はかなりマニアックな方法です。
以下のような方法でも、キャンプの費用を節約することができます。
- 無料で農作物をもらえるキャンプ場へ行く
- 山菜が採集できるキャンプ場へ行く
- 釣りで魚を手に入れる
- ブッシュクラフトでポールやペグを作る
無料で季節の果物や野菜を譲ってくださったり、無料〜格安で収穫できるキャンプ場もあります。
山菜なんかも収穫できると楽しいですね。十分な知識が必要ですが。
ブッシュクラフトで、長い枝をポール、ツルをロープ代わりにタープを張りました。
ブッシュクラフトでポールやペグを自作するという手段もあります。持っているポールやペグの使用回数が減り、買い替えを遅らせ、節約に繋がります。
キャンプ場内の作物や樹木を扱う場合は、キャンプ場側への確認を忘れずに。
ブッシュクラフトは単純にめちゃめちゃ楽しいです。これぞキャンプの極みという感覚が湧き上がり、極上の非日常に浸れます。
節約テクニックは以上です。
1人でも多くの人が、キャンプを楽しめるようになれば幸いです。乾杯…！
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