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CANWAYのミニウッドストーブ
日本キャンプ協会認定インストラクターの渡邉です。
ストレス社会を生き抜くための「癒し」として焚き火はとても心強い存在です。
しかし、焚き火をするには、薪を買って、薪割りをして、大荷物を持ってキャンプ場まで行かないといけない、というハードルがあります。薪にもキャンプ場利用にも、お金もかかる。
そんな状況をなんとかしたいと思っていたところに出会ったのが、今回紹介するCANWAYのミニウッドストーブでした。
これを手に入れてからは、手軽に0円で焚き火ができるようになりました。
この記事では、このミニウッドストーブの長所と短所、さらにはコレを使った0円焚き火のやり方を紹介します。
二次燃焼ストーブの中では軽量コンパクト
ソロストーブのヒットにより市民権を得た二次燃焼ストーブ。
燃焼効率が高く(よく燃える)、煙が極めて少ない焚き火台として人気を博しています。
二次燃焼ストーブは大型のものも多いですが、CANWAYのウッドストーブはかなりコンパクトなサイズ(直径13.5cm、高さは最大で20cm)。気軽にコンパクトな焚き火をするのにはうってつけです。
ただ、ピコグリル系の焚き火台など、細かく分解できるタイプのものと比較すると、収納時のコンパクトさは負けてしまいます。
そのかわり、それらピコグリル型の焚き火台よりは、組み立てが圧倒的に楽であると言うメリットがあります。
最大のメリットは0円で焚き火できること
このミニウッドストーブの複数の長所を掛け合わせることで、材料費も場所代も全くかけずに、完全に0円で焚き火をすることができます。
それらの長所を紹介しつつ、0円で焚き火をする方法を解説します。
このミニウッドストーブの1つ目の長所は、落ちている枝だけで、焚き火ができるという点です。
このウッドストーブは非常にコンパクト、かつ(二次燃焼ストーブであるため)非常に燃焼効率が良い構造をしています。
そのため、小さな枝を少量入れただけでも非常によく燃えてくれます。
小型の二次燃焼ストーブを使って、自宅(のミニ倉庫)で焚き火できるシステムを構築したので、無敵感がすごいです🔥 pic.twitter.com/4LRm3pc336
— 唎酒師・渡辺@自然と酒の余暇 (@clumsy_camper) September 6, 2023
つまりCANWAYのミニウッドストーブであれば、キャンプ場や、自宅の庭に落ちている枝だけで焚き火ができるので、市販の薪を買わずとも焚き火ができてしまいます。
これがもし大型のウッドストーブ(あるいは焚き火台)であったら、枝を少量いれただけではストーブ内のスペースが大きすぎるため熱がこもらず、こうはいきません。
2つ目の長所は、先に少し触れましたが煙が非常に出にくいこと。
これはこのウッドストーブが、二次燃焼構造になっているためです。サイズも非常にコンパクトなため、煙の出にくさにはさらに拍車がかかっています。
よって、人によっては自宅の庭でも焚き火が可能になってきます。
自宅に庭を持たない人であっても、無料のキャンプ場に行けば焚き火するのに場所代はかかりません。
ここだけの話ですが、無料のキャンプ場は探せば意外とあります。
無料ではなくても、数百円台のキャンプ場も割とあるものです。
「〇〇(住んでる都道府県) キャンプ場 無料」などでググってみて下さい。県営、市営のキャンプ場が狙い目です。
ちょっと焚き火がしたくなったときに、デイキャンでサクッと無料のキャンプ場に行くという使い方ができます。
つまり、話をまとめると、
「落ちてる枝だけで焚き火ができる」x「(煙が出にくいため)キャンプ場はもちろん自宅の庭でも焚き火ができる」
という2つの長所の掛け合わせにより、手軽にどこでも無料で焚き火を行うことができます。
おまけに、二次燃焼特有のきれいな炎を鑑賞することもできます。
焚き火のハードルが劇的に下がる
円柱状のパーツをただ重ねるだけでセッティングできます。
金属板を組み立ててセッティングする焚き火台に比べるとかなり楽です。
さらに、市販の薪が要らないという事は、お金がかからないというだけではなく、薪を買いに行く手間も不要と言うことです。
さらに、薪割りなどの大掛かりな作業にともなう労力も省けます。
熱がこもりつつも、空気もちゃんと通る構造になっているので、非常によく燃えてくれます。
初心者でも、火おこしに失敗する可能性が下がりますし、玄人でも気を張らずに、焚き火ができるのでお手軽です。
さらに前述した焚き火のためのお金もかからないということを合わせると、焚き火をするためのハードルを劇的に下げてくれます。
調理グリルとしても意外と優秀
二次燃焼ストーブなので、炎が上がっているときは非常に高火力です。
またひとしきり燃えたあとは、ちゃんと熾火になってくれます。
ピコグリル系の焚き火台を使っていた時は、枝で熾火にするという発想がなかったので、この焚き火台で小枝が熾火になっているのを見た時には少し驚きました。
これらの火を使い分ける事で、強火と弱火を使い分けられます。
専用の五徳と網も付いているので、調理器具や食材によって使い分けられます。
ちなみに、ダイソーで売られている、着火剤いらずの豆炭がサイズ的に使い勝手がよさそうです。
前述の、サクッと焚き火デイキャンプするときにも、簡単な焚き火・炭火調理ができます。
折りたたみハンドルが便利
下部についているハンドルが地味に便利です。
焚き火中も、場所移動が手軽にできます。あると無いとでは大違い。
ピコグリル系焚き火台にはコンパクト性は劣る
前述の通り、ピコグリル系の焚き火台に比べるとコンパクト性は劣るのが短所です。
ツーリングキャンプなら許容範囲ですが、徒歩キャンプだとちょっとネックになります。まあ、前述のサクッとデイキャンプなら徒歩でも問題にならないですが。
また、これも前述のとおり、収納性に劣る代わりに、組み立ては断然に楽です。火おこしも断然楽ですね。
持ち手のプラスチックがややチープ
個人的な見解ですが、持ち手のこのオレンジがちょっと気になってます。
まあ遮熱のためには必要な素材なのはわかりますが、見た目が少し犠牲になってしまってますね。
でも、気にしてるのはもしかしたら自分だけかもしれんですな。
コストパフォーマンスは極めて優秀
とまあ、長所と短所を紹介しましたが、手軽かつ気軽に焚き火ができるギアとしてかなり気に入ってます。
それでいて価格も2400円程度なので、コストパフォーマンスは極めて優秀です。
- 気軽に焚き火をしたい人
- 0円で焚き火したい人
- ソロキャンパー
- 初心者でまだ焚き火の知識が少ない人
という人には手放しでオススメできます。
「焚き火するには薪を買わなきゃいけない」という常識を打ち砕き、焚き火を身近な存在にしてくれた、私にとっては救世主的なギアです。