唎酒師の渡邉です。
利酒師の資格試験に合格すると認定章としてバッジがもらえます。
このバッジですが、
- どんなものなのか?
- 持ってると何かイイことがあるのか?
- どうやって使うのか?
など、利酒師に興味がある人には気になることも多いと思います。
今回は、この利き酒師のバッチについて、その辺りのことをわかりやすく解説していきます。
目次
利酒師のバッジの役割は認定章
唎酒師のバッジの正式名称は認定章。
身に付けることで自分が唎酒師であることを証明するためのバッジです。
2つのマグネット式パーツで衣服を挟み込むことで装着できます。
最新のデザインと旧デザインの比較
先ほどから何枚も写真が出てきていて今更ですが、こちらが最新デザインのバッジです。
ちなみに下の画像が旧デザインです。
稲穂のロゴにローマ字で唎酒師(KIKISAKESHI)とあしらってあります。
可愛いですし、個人的にはこちらの方が好きなデザインですが、予備知識のない人がこれをパッと見たときに、唎酒師のバッジだとわかりにくいので変更になりました。
バッジとしての役割を考えると、確かに新デザインの方が機能的ではありますね。
おまけ情報:バッジと一緒に貰えるもの
ちなみにですが、利き酒師に合格するとバッチ(認定章)の他に以下のようなものも授与されます。
唎酒師の認定証書。
こちらの2つは、唎酒師をとる過程で自動的に取ることになる資格です。
左の資格は「日本酒品質鑑定士」の認定書で、使いどころについて特に説明などありませんでしたが、酒販店や飲食店勤務時に専門性を示す手段になり得るかもしれません。
右はFBO資格の土台(基礎教養)的な位置づけの資格で、次に他のFBO資格(焼酎唎酒師やワインコーディネーターなど)を取る時に一次試験が免除されます。
左が「唎酒師のいる店」のシール、右が「日本酒をうまく飲ませる店」の証書。
どちらも酒販店や飲食店の軒先や店内に貼って、店内に唎酒師がいることをアピールするためのもの。
日本酒好きの顧客が見れば、一定の効果はあると思われます。
私が客だったとしても、特に居酒屋は日本酒の接客が本当に酷い店が多いから、このシールや額が決め手で店に入ることも充分ありうる。
唎酒師のバッジの活用法
唎酒師のバッジの機能・メリットはただ1つ。
自分が唎酒師であることがひと目でわかる。
加盟店で酒類が10%OFFといった、JAFの会員証のような機能は残念ながらありません。
日本酒に精通していることが一瞬で示せるので、飲食店や酒販店の従事者にはそこそこメリットがあるかと思います。
実際私も、日本橋三越の地下の酒屋で、利き酒師のバッジを身につけている店員の方を見かけました。バッジが目についた時点で「この人、唎酒師なのか」「それならある程度は信頼してよさそうだな」と思えるので、やっぱり何もないよりはメリットはあるでしょう。
飲食従事者以外でもバッチの使い道はある?
では、それらの職種に該当しない人には使いどころがないかといえばそうではありません。
例えば、たまにですが唎酒師専用のメーリングリストで、日本酒イベントなどに唎酒師としてサポートして欲しいという募集がかけられることがあります。
これはボランティアではなく、有給の仕事です。
例えば過去には以下のようなメールが送られてきました。
こういったイベントでサポートをする場合は、やはり唎酒師であることを周囲に表明するためにもバッジは役立つでしょう。
その他、自分が日本酒に精通していることが有利に働く場面では、こちらの唎酒師のバッジを身につけておけば役に立つ場面もあると思います。